サガキケイタ ステートメント
世界に存在する万物はすべてにおいて全体と部分で形成されているといっても過言ではない。
人体は約60兆にも及ぶ細胞によってできているし、すべての物質は原子や分子という部分的な
要素の構築によって成り立っている。また、私たちが生きている世界を考えていくと、意識してい
ようがしていまいが、私たちは家族、学校、会社、国家といったように何かしらの組織に属しなが
ら生きている。さらに視点を拡大すると、日本は地球上にある世界の国々の一部分であるし、そ
の地球は太陽系に属していて、その太陽系は銀河系に属している。しかし、そのような全体と部
分の概念は固定的ではなく常に流動的である。全体性として捉えられていたものは、見方を変え
るだけで部分性として捉えることができるように、両者の関係における領域にはきりがない。私は
そのようなボーダレスな全体と部分の関係をコンセプトに制作活動をしていく中で、部分の総和と
しての全体でも、全体の分断による部分でもない、足し算や引き算では図りきれない、せめぎや
うねりのようなものを表現していきたい。